UbuntuはオープンソースのLinuxベースの無償のオペレーティングシステムで、「他者への思いやり」というスローガンのもと開発されているそうです。Debian系のディストリビューションのデファクトスタンダードなる地位を築き上げていますよね。
私も普段からUbuntuを利用しています。インターネットの利用だけであればWindowsで十分ですが、何か自分で開発したいなどという場合はWindows君はなかなか一筋縄ではいかない。困ったやつです。かといってMacは高いし。てなわけでWindowsのPCにデュアルビュートする形でUbuntuも利用しています。
UbuntuはLinuxの中ではデフォルトでアプリケーションが充実していますが、Widowsと比較するとそのままでは物足りない。定義必要なものはインストールしないといけません。ただ、逆にそれによって自分好みの設定に作り上げることができるのがLinuxの大きな魅力の一つとも言えそうです。また、必要な人だけが必要なときに各自でアプリケーションをインストールするという設計はエコで合理的とも言えるかもしれないですね。
Linuxは非常に自由度が高いです。特に初めてUbuntuを導入した方はその自由の高さゆえ、どんなカスタマイズをしたらよいか途方に暮れているのではないでしょうか。そんな方のために、Ubuntuをインストールしたらとりあえず入れておいて損はない便利ツールを独断と偏見で紹介したいと思います!
ちなみに私はUbuntu20.04を利用しているので、以下インストール手順等はそのバージョンを想定しています。異なるバージョンを利用されている方は公式Github等の情報をご覧ください。
bat
まず最初に紹介するのは cat コマンドの拡張コマンド、bat です。
ファイルの中身をカラフルで見やすい形式でターミナル上に表示するためのツールです。コードやマークダウンファイルなどの閲覧に便利です。
インストール
$ sudo apt install bat
以上でインストールできます。
.bashrc
等に以下のようにエイリアスを設定しておくと便利です。
alias cat='batcat'
exa
次に紹介するのは ls コマンドの拡張コマンド、exa です。
ls コマンドと同様にターミナル上でディレクトリやファイルを表示するためのツールですが、より見やすく、様々な情報を提供してくれます。アイコン表示やシンボリックリンクの自動表示などが可能になります。
インストール
Ubuntu20.04ではaptでインストールできないので、Githubから実行ファイルを持ってくる必要があります。
ここから「exa-linux-x86_64-v0.10.1.zip」をダウンロードして、解答します。そして bin
の中身を /usr/local/bin
に、man
の中身の全てを /usr/share/man/man1
、completions
の中身のうちexa.bash
を /etc/bash_completion.d
に移します。
.bashrc
等に以下のようにエイリアスを設定しておくと便利です。
alias ls='exa --icons'
alias ll='exa --icons --time-style=long-iso -gla'
trash-cli
ターミナル上でファイルやディレクトリをゴミ箱に移動するためのツールです。rm コマンドを利用して削除するといきなり完全に端末から消えてしまいますが、trash-cli を使えば誤って削除したファイルを復元できるため、安心してファイルの削除を行うことができます。というか、なんで rm コマンドを使うとゴミ箱を経由せずいきなり削除されるような設計になっているのでしょうか。冷静に考えて怖すぎます。
インストール
$ sudo apt install trash-cli
とするだけでインストールできます。
.bashrc
等に以下のようにエイリアスを設定しておくと rm
コマンドを上書きできて安全です。
alias rm=trash-put
xsel
最後にご紹介するのは、ターミナル上のテキストをクリップボードにコピーできるようになる xsel。Mac で 標準に備わっているpbcopy に対応するコマンドです。実はこれに関しては単体ではその恩恵をあまり感じられないかもしれません。ただ、vimなどのテキストエディタを用いることになるとその真価を発揮します。というかもはや必須アイテムです。軽量なパッケージなのでとりあえず入れておきましょう。
インストール
sudo apt install xsel
以上でインストールできます。
alias pbcopy='xsel --clipboard --input'
.bashrc
等にこのようにエイリアスを設定しておくと例えば
$ cat hoge.txt | pbcopy
とコマンドを打つことで hoge.txt
内の内容をクリップボードにコピーできるようになります。(Mac OS だと標準で用意されている pbcopy
を Ubuntuでも使えるようにした形です。)
まとめ
以上、私の考えるUbuntuを導入したらまず入れるべき便利ツールは
- bat
- exa
- trash-cli
- xsel
の4つとなります。これからも便利ツールをめぐる旅は続いていきそうです…
ご覧いただきありがとうございました!!